月: 10月 2026
第16話「50メートルが遠い。」
脳出血による右片麻痺からの歩行リハビリ。療法士の補助で250〜300メートル歩いていたのに、自分で右足を出すようになると50メートルでへとへとに。それでも、自分の足で歩く感覚は何ものにも代えがたかった。
第15話「出ない。」
8月に入ったころ。 気になることが一つ増えた。 便が出ない。 それまでの自分には、ほとんど縁のない話だった。 入院する前は、毎日のように出ていた。 だから、 「最後に出たのはいつだろう」 なんて考えたこともなかった。 便
第14話「こんなに動くんだ。」
7月31日。 右手や右腕のリハビリは、毎日続いていた。 作業療法士さんから、 「力が入っていますよ」 と言ってもらうこともあった。 褒めてもらえるのは、もちろんうれしい。 でも、自分の中では、今ひとつ自信にならなかった。
第13話「まっすぐ歩いているつもりだった。」
7月29日前後。 右足は、少しずつ動くようになっていた。 膝を伸ばす。 そして、そのまま数秒間、足をピンと張る。 それはできるようになった。 少し前まで動かなかったことを考えれば、確実に前には進んでいる。 でも、自分の感
第12話「打たなくていい。」
7月26日前後。 毎朝、自分一人で着替えるようになったころ。 入院生活を、ある意味劇的に変えるものに出会った。 音声入力AIだ。 脳出血で右半身に麻痺が残った。 右手は、利き手だ。 スマホもパソコンも、それまでは当たり前
第11話「毎日、着替える。」
7月26日。 回復期病院に転院して、ちょうど1ヶ月が経った。 7月20日には、トイレの見守りが外れ、一人で行けるようになった。 そして今度は、毎日服を着替えることにした。 それも、看護師さんにお願いするのではなく、自分一
第10話「自分のタイミングで。」
入院していると、当たり前だったことが、当たり前ではなくなる。 朝起きること。 服を着替えること。 そして、トイレに行くこと。 特にトイレは、なかなか大変だった。 行きたいときに、行けない 7月20日までは、一人でトイレに